スイーツ (笑)と言葉の陳腐化

スタイリッシュ_(笑)

「即時削除」がついてる。まあさっさと消えてよい記事ですね。「スイーツ (笑)」はあっていいけどね。

まあ、なんだ、こういう記事を安易に作っちゃう人は、既存のマスメディアかネットかという違いはあれど「他人に容易に踊らされる」「耳障りだけは良い空疎な概念に飛びつく*1」という本質において、嘲笑対象と自分が何ら変わらないってことに早く気づくべきですね。言葉の意味を十分に理解できてないからこういうことが恥ずかしくもなくやれちゃうってことだ。

モテない系」って言葉もこんな感じで早晩陳腐化するんじゃないのかな。

敬語のインフレと二重敬語

学校で前に「日本語」の講義を受けた時に聞いた話。

敬語の乱れは敬語の価値がどんどんインフレ化してるから起こるという説があるんだと。敬語表現は使われていく過程でその尊敬の意味が徐々に薄れていくから、本来は皇室ぐらいにしか使わなかった二重敬語とかコンビニ敬語のような変な用法を作り出してでも自分の尊敬の意を表そうということなんだって。

この講義は音素とか四大文法とかオノマトペとかコーパスとかの言語学的な話題を大雑把に概観する内容で、教室にいるのは海外からの留学生ばかりとか*2いろんな意味で面白い時間でした。表向きは理工系専門なのに社会科学とか人文科学系の人材も妙に厚い学校だったので、結構地味に面白い講義があるのです。

*1:ぼくも d:id:QtGqCwfDSA:20080116#1201345425 で見事に踊らされた

*2:あくまでも「言語学」の講義で、日本語を母語としない人向けの語学教育では無いから日本人の学生でも取れる。とはいっても、数少ない日本人って自然言語処理の研究室にいる人がほとんどだった。ぼくはただ純粋な好奇心で行ってました