とりあえずけりがついたのかな。

ここ数年、ぼくの無能さで他人に迷惑をかけたり自分自身が傷つくことをずっと繰り返してきた。誰が悪いのでもなくぼく自身のせい。他の場では到底手にできない最高のチャンスをなんども与えられたのに、すべてそれを自分でふいにして他人の期待に答えられなかった。せめて自分が迷惑をかけられる立場になったときにそれを許容するぐらいのことしかできない。

もうこのことはしばらく頭から追い出しておきたい。この泥沼にずっとはまり込んでいたって話は進まないし、世間はこんな無能にももう一度チャンスを与えてくれたから。チャンスと言っても、その場に留まるために全力で走らないといけない分野だけど、でもSなんとか業界みたいに産業構造が根本的にイカれてるわけではないし、まだ世界で戦う意志が多少なりとも残ってるという意味で閉塞感は無いから。

こういう精神状態のときに限って中学生のころに買ったasin:4872332814てくるから困ったもんだ。でも半年前で無いだけマシか。とてもぼくはwikipedia:山田花子のように自分自身の内面をここまでえぐる握力の強さは持ち合わせていないし、そんな力があったところで余計苦しむだけ。上述の本で父が述べているように、「因果鉄道の旅」(これは実家に置いてきた)などでやってるように根本敬は他者を描写対象としている*1のに対し、山田花子はいじめっ子や恋人を絵として書きつつもその中身は常に自分自身を描くものだったという面で読んでて辛くなる。

*1:だから他人事として安全地帯からヘラヘラ笑って読める